不耕起栽培とは、文字通り農地を耕さずに作物を栽培することで、この方法は人為的に土を掘り起こさないから、より自然条件に近い作り方といえます。
コメンテーターの安井様は冬期湛水方式の不耕起栽培をされています。
不耕起栽培は
(1)農業機械の使用が減り、ガソリンなど化石燃料の消費が削減されてCO₂の発生が減る。
(2)トラクターで土を撹乱しないのでミミズや昆虫の卵、微生物などが生き残ること ができるため、水田では 赤とんぼの数が増えるなど、生態系の底辺が維持される。
(3)田んぼを泥水状にしないことで濁水や肥料が河川・湖沼に流出する問題が少ない。
(4)その他いろいろ
このように環境にとって大きなメリットがあるといわれています。
私もコ-ディネータからコメントを求められ、下記のコメントを致しました。
この栽培法が普及する見通しはというと、稲の不耕起栽培とはどんなものかさえ、ほとんど知られていないのが実情でしょう。普及しない一番大きな障害は,「生態系を守り、環境にやさしく、人にやさしく、川や空気をきれいにする栽培法」で稲を栽培しても、生態系を守ることについての付加価値がつかないことではないでしょうか。
農業・農村の持つ多面的機能の1つとして評価されたいですね。 あきこ 記 |