拡張性って何?ないと問題があるのですか
パソコンを使っていると、機能を強化したくなることがあります。例えば、ハードディ スクの容量が足りなくなってきたから追加したいとか。しかしパソコン内部に追加するには、パソコンの中にハードディスクを取り付ける場所が必要です。外部につなぐ場合は、まずパソコン内部にSCSIボードという基板を取り付ける必要があります。
 あるいは、画面表示機能やサウンド機能を強化したり、パソコンにビデオ映像を取り込みたいと思うかもしれません。こうした場合も、それぞれ専用の拡張ボード(基板)をパソコンの内部に取り付ける必要があります。スキャナなどを接続する場合も、専用の拡張ボードを使うことがあります。
 このように後から機能を追加することを「機能を拡張する」といいます。そして、拡張するための余裕が大きいことを「拡張性が高い」といいます。具体的には、内蔵ハードディスクを取り付ける場所や拡張ボードを取り付ける拡張スロットに空きがあるということです。
 デスクトップ型パソコンは普通、ある程度の拡張性が確保されています。特に本体が大柄なタワー型は、拡張性が高いのがウリです。一方、最近人気のコンパクトな機種は、あまり拡張性がありません。ノート型の場合は、パソコン内に機器を追加するのは、ほとんど不可能と思った方がいいでしょう。
 ただし、どのタイプでも周辺機器を接続するためのコネクタは一通り揃っています。特に、最近の機種にはUSBポートというコネクタがあって、ここにさまざまな機器を接続できます。またノート型の場合、PCカードスロットにPCカードを差し替えることによって多くの機能に対応できます。コンパクトなデスクトップ型の中にも、PCカードスロット付きの機種が出てきました。
 使いながら機能を追加したいなら、拡張性の高いタワー型がいいでしょう。一方、機能を追加する見込みがなければ、拡張性が低いコンパクトな機種でも困ることは少ないと思います。

 


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