私のSCSIボードは、SCSI-2のようです。ほかに、ウルトラSCSIやウルトラワイドSCSIをカタログで見ました。どのような違いがあるのでしょうか。
 SCSIは、パソコンに周辺機器を接続するための規格です。ウィンドウズ・パソコンの場合、本体にSCSIカードという基板を取り付けると、1台のパソコンに通常7台まで周辺機器を数珠つなぎに接続できます。SCSIにはたくさんの種類がありますが、最大の違いはパソコン本体と周辺機器との間を行き来するデータの転送速度です。以下、規格名の後の( )は、その規格のデータ転送速度を表します。
 最初に規格化されたSCSIは、SCSI-1(5MB/秒)と呼ばれます。現在の主流はSCSI-2で、ファーストSCSI(10MB/秒)と呼ぶこともあります。さらに高速なSCSI-3も、最近普及してきました。SCSI-3の基本となるのはウルトラSCSI(20MB/秒)と呼ばれるものです。これをさらに高速化したSCSI-3のことをウルトラ2SCSI(40MB/秒)と呼びます。これらの規格は導線の数を増やさずに、データのやり取りを高速化しているだけなので、規格の区別なく一緒につないで使うことができます。ただしこの場合のデータ転送速度は、一番遅い規格の速度になります。実際には数字ほどの速度差は出ないし、普通に使っていて気になることはほとんどありません。
 一方、導線を増やしてデータ転送を速くしたワイドSCSI規格というのもあります。より高速なデータ転送が必要なパソコンに使われます。普通に使うだけなら必要ありません。これにもSCSI-2、SCSI-3という規格があります。
 なおSCSIのコネクタはワイドSCSIも含め、うんざりするほど多くの種類があります。接続用のケーブルを買うときは十分に気をつけてください。特にワイドSCSI規格に対応したコネクタは幅が広いため、通常のSCSI接続するには専用の変換コネクタが必要になります。

 


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