ワープロ検定に挑戦することになりました。そこで、一行35文字に設定したのですが、「」を使った行が1文字分ずれてしまいます。

 設定方法の前に、なぜズレるのかという話から。パソコンで作った文書は、原稿用紙の升目のように縦横とも文字が揃うものだと思っている人が少ないくないです。以前はそうだったのですが、現在のワープロソフトでは違ってきています。
 たとえば横書きの場合、「し」や「り」など幅の狭い文字は、幅の広い文字より詰めて表示したり印刷したりするようになっています。また、「」や()、句読点があると、そこだけ文字との間隔が広くなるので自動的に詰めるようになっています。このように文字幅や記号に合わせて文字間隔を調整するのは、英文などでは一般的なことです。この方が美しく読みやすいとされています。ですから一般のレポートなどを書く場合は、自動調整機能が効いている方が良いといえるでしょう。
 しかしワープロ検定などでは、一行の文字数を規定の文字数に合わせる必要があります。そのためには、文字間隔を自動調整する機能を止めないといけません。マイクロソフトのワード98とMS-IME98で説明します。
 まず、ワード98の「書式」メニューから「フォント」を選び「日本語用フォント」を「MS明朝」や「MSゴシック」など「P」が付いていないものに変更してください。Pはプロポーショナルフォントの略で、これが付いている書体は文字幅に合わせて自動的に文字間隔が調整されます。
 次に「文字幅と間隔」の「カーニングを行う」の前のvマークを外し「OK」で閉じてください。また「書式」メニューから「段落」を選び「体裁」の「文字間隔」欄にある3項目のvマークをすべて外してください。
 続けて、その横の「オプション」を押して「文字体裁」を開きます。「カーニング」は「半角英数字のみ」に、「文字間隔の調整」は「間隔を詰めない」をそれぞれ選んでチェックを付けます。
 最後にIME98の設定です。通常は画面右下にあるツールバー、またはタスクトレイにあるIMEのマークを右クリックして「プロパティ」を選び、「オートコレクト」画面にしてください。確実に字数を合わせるには、画面下部の「全角/半角」で「英字」「数字」「記号」それぞれを選択して「常に全角に変換」にチェックを付けます。
 あとは文章を書くとき、英数字や記号類を全角で入力すると文字が揃います。半角英数字の入力が必要なときは、キーボード左上の「半角/全角」キー(機種によっては「Alt」+「半角/全角」)で「直接入力」に切り替えてください。




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