ビデオメモリーやキャッシュメモリー どう違うのですか?

確かにパソコンには、○○メモリーと呼ばれるものが何種類もあります。「メモリー」(memory)は本来、「記憶」という意味の英単語です。コンピュータの世界では「記憶装置」と訳し、たいていはプログラムやデータを一時的に保存する部品のことです。
 単に「メモリー」という場合は、パソコンを使っているときに必要なソフトやデータを置いておく「メインメモリー」を意味します。カタログなどにはRAMと書かれていることもありますが、同じものと考えて差し支えありません。「メモリーを増設する」というのは、このメインメモリーの部品を追加して容量を増やすという意味です。
 次にビデオメモリーですが、これは画面表示に必要なデータを一時記録しておく部品です。現在は、2MBか4MBが普通で、最初からパソコンに組み込まれています。機種によっては後から追加できる場合もあります。ビデオカードと呼ばれる専用部品を取り付けることで増やせる場合もあります。ビデオメモリーが多いと、大きな画面(解像度の高い画面)でも表示色を多く設定できます。
 キャッシュメモリーには、二つの意味があります。まずパソコンの中に組み込まれている専用部品としてのキャッシュメモリー。これは、メインメモリーの補助的な役割をするもので、これがあるとパソコンの処理速度が上がります。しかし、一般的な使い方をしている限り、あまり気にする必要ないでしょう。
 もう一つ、インターネットのホームページのデータを自動保存したものをキャッシュといいます。これだけは、部品ではなくデータです。すでに見たホームページを再表示するときは通常、キャッシュデータが表示され、一定量を超えると自動的に削除されます。
 仮想メモリーとかスワップメモリーというものもあります。これはメインメモリーが足りないとき、ハードディスクの一部を代わりに使う機能です。しかし、この機能を使うとパソコンの動作が極端に遅くなってしまいます。

 


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