インターネットの「放送型サービス」ってパソコンがテレビになるってこと?

確かに最近インターネットの「放送型サービス」が注目されています。でも普通のテレビのような映像が見られるわけではありません。
 放送型サービスとして特に話題になっているのは、「プッシュ型」サービスです。これは、インターネット上の情報提供サービスに登録しておくと、自動的かつ定期的に最新の情報が得られるというもの。インターネットは従来、欲しい情報を「自分で探す」ものでした。しかしこのサービスは、あたかも提供者側から情報が送り出されるように受け手は感じるので「プッシュ(押し出す)型」と呼ばれるのです。
 実際には、設定した時間ごとに、パソコンが自動的に情報を取りに行き新しい情報を引き出す仕組みになっています。内容はニュースなどが中心で、放送というより文字データの配信といったイメージです。英語のサービスが先行していましたが、日本語サービスも本格化してきました。利用するには、ネットスケープ社の「ネットキャスター」など、対応ソフトが必要です。
 もうひとつ、ストリーミング技術を使った「放送型サービス」もあります。以前は、ホームページ上で音や映像を出すには、まず音声データや映像データをダウンロードし(引き出し)てからでないと再生できませんでした。しかしストリーミング技術を使うと、その場ですぐ音や映像の再生ができます。
 ストリーミング技術に対応したサービスを利用するには、「リアルプレーヤー」、「ストリーム・ワークス」、「VDOライブ」などのプラグイン(ホームページ閲覧ソフト=ブラウザに機能を追加するソフト)が必要です。
 ストリーミング技術によって、ラジオ放送を聴いたり音楽CDを試聴したりできます。ただし、(専用線やISDNを使わずに)モデムを使って接続している場合、音は途切れ途切れで、音質も期待できません。動画となると、画面が非常に小さい上に動きは紙芝居程度。まだまだ普通のテレビには、ほど遠い状況です。
 なお、普通にテレビ番組が視られるパソコンもありますが、これは中にテレビ受信装置が入っているためで、インターネット機能とは別です。

 


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