ソフトのバージョンアップは毎回しないといけないの?

パソコンのソフトは、発売後も機能が次々改善されます。具体的には、ソフトメーカーが計画的に開発を行う「バージョンアップ」と、細かな不具合などを修正する「アップデート」があります。バージョンアップの場合は、かなり大幅な機能アップが図られます。アップデートの場合は、細かな修正にとどまるのが普通です。しかし両者の間に明確な境界はありません。

 ソフトのユーザー登録をしておくと、バージョンアップされるときに案内書が送られてきます。その内容は、新バージョンの紹介と、「同封した申込書で申し込むと、通常の販売価格より安く最新バージョンを提供します」といったことです。

 これだけ見ると、最新版を安く買えて得なような気がします。しかし、すでにソフトを買っているのに「内容を新しくしたから、最新版を使いたければ、またお金を払ってください」という意味でもあります。  実際に案内書が送られてくると「バージョンアップしないといけないのでは?」という気持ちになるかもしれません。しかし、今の機能に不満がなければ、バージョンアップしなくてもかまいません。もちろん今使っているソフトを、そのまま使い続ける権利もあります。

 また今回はバージョンアップしなくても、次のバージョンアップのときに、また案内書が送られてきます。そして、そのときに一回飛ばして最新バージョンにすることもできます。ただし毎回バージョンアップしている人より割高になる場合もあります。

 常に最新版を使いたいというのも人情です。しかし機能アップしている分、パソコンの性能が高くないと快適に動かないとか、自分は使わない機能ばかり強化されている場合もありますから、バージョンアップするかしないかは、冷静に考えて決めましょう。

 なお最新バージョンを組み込んだあと、古いソフトが不要なら削除してかまいません。ただし新しいソフトは、思わぬ不具合が出ることもあります。そのため、新しいソフトが安定して使えると確信できるまで、古いソフトも残しておくほうがいいでしょう。




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