ノート型パソコンのバッテリーの正しい扱い方が分からない

重松さんは、NECのPC-9821Nr15/S14Fというパソコンを家で使っているそうです。電源は、ほとんどAC電源(コンセントからの電源)とのこと。しかしノート型なので、バッテリーもついています。
 重松さんの疑問点を整理すると、
@説明書には、1カ月以上バッテリーを使わないときは取り外すように書いてある。しかし一方で(停電に備えて)バッテリーとAC電源を併用するようにも書いてある。
Aバッテリーがなくなるまで充電しないように書いてあるが、ちょっと場所を移動したり、サスペンド機能を使った後など「残り96%充電中」というように勝手に充電している。
 ということです。
 NECに聞いてみました。しかし答えは、どのメーカーのノート型パソコンも該当します。まず、AC電源で使っていても、停電などを考えてバッテリーをつけておくのがよいそうです。「1カ月以上バッテリーを使わないときは取り外す」というのは「1カ月以上、パソコンを使わない、AC電源もつながない、しかしバッテリーが付いているという状況にしない」という意味だそうです。こうすると、バッテリーが完全に放電してしまい性能が極端に落ちるのだそうです。 「バッテリーがなくなるまで充電しない」というのは、正確には残り「5〜10%になるまで充電しない方がいい」ということです。ノート型パソコンのバッテリーは、ニッケル水素とリチウムイオンの2種類があります。9821Nr15はニッケル水素です。
 ニッケル水素のバッテリーは、中途半端に消耗した状態(20〜80%くらい)からの充電を繰り返すと、だんだん容量が少なくなるという現象が起きます。これをメモリー効果といいます。ですからバッテリーを使いはじめたら使いきる方がいいわけです。しかし、残り90%以上で充電している場合は心配ないそうです。また、中途半端な残量からの充電を10回くらい繰り返さないとメモリー効果は起きないそうなので、ほとんどAC電源で使っているなら問題ないでしょう。なおリチウムイオンは、メモリー効果がおこりません。




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