メモリーという言葉を小学生向けにくわしく教えてください


 メモリーは、パソコン本体に入っている大切な部品です。たとえばデスクトップ型パソコンのメモリーは、横幅約11センチ、縦約3センチの緑色の板(基板)に、黒くて四角い部品(半導体)がたくさん付いています。パソコン本体の説明書には「メモリーの増設」に関する説明があるはずです(説明書によっては、メモリーのことをRAM=ラムと書いていることもありますが、意味は同じです)。それにしたがってパソコン本体を開くと、実際に見ることができます。最近の高性能パソコンだと、もう少し大きなメモリー部品を使っていることもあります。ノート型パソコンの場合は、機種によって形も大きさもいろいろです。
 メモリーの役割を理解するには、ハードディスクとCPUの役割もあわせて覚えてください。よく使われる、本棚と机のたとえで説明します。
 ハードディスクは、パソコンを使うために必要なソフトやデータ(文書やファイル)を保存しておく装置です。つまり教科書やノートをしまっておく本棚にあたります。鉛筆や消しゴムなど、勉強に必要な道具も本棚に置いてあると考えてください。
 メモリーは、パソコンが使う架空の机にあたります。パソコンの電源を入れたりソフトを起動すると、ハードディスクからメモリーに必要なデータが移されます。本棚から勉強道具や教科書、ノートを机の上に持ってくる感じです。そしてCPUが、メモリーにあるデータを見て計算したり命令を出したりします。つまりCPUは、教科書を読んだり、考えたり、ノートに文章を書いたりする人間にあたります。
 メモリーの大きさ(容量)は、MB(メガバイト)という単位で表します。数字が大きいほど、パソコンが作業する机が広いと思ってください。つまり容量が多いほど、同時にたくさんのソフトやデータ(教科書やノート)を開けるわけです。今なら32MBは欲しいところ。必要に応じて自分で増やすこともできます。
 パソコンの電源を切ると、メモリーにあるデータは消えてしまいます。ですから作ったデータは、必ずハードディスクに「保存」してください。





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