ホームページ見ながらソフトを引き出すと電話代が2倍かかる?


かかりません。インターネットでホームページを見ながらソフトをダウンロードしても、同時に電子メールを送受信しても、一般の電話回線(アナログ回線)を使って接続しているなら電話料金は1回線分だけです。

 インターネット上のデータは、すべてパケットと呼ばれる小さなデータに分割されて送受信されます。あくまでもイメージですが、文章だったら短冊状に分割されて、画像だったらジグソーパズルのような断片になって、電話線という細いパイプの中を流れてくる様子を想像してください。ソフトも、同じように小さく分割されて流れてきます。

 こうして届いたホームページのデータや文書、画像、ソフトの断片は、パソコンの中で自動的に再構成されます。もちろん実際は、これらのデータは「0」と「1」が並んだ電気的な記号なので、継ぎ目が残ることはありません。元のデータと同じ形に復元されます。

 電話回線でインターネットに接続するというのは、このパイプをプロバイダーのアクセスポイントにつないでいるイメージです。そして一本のパイプの中を、いろいろなデータの断片が混ざりあって流れてきます。ただし一般の電話線だと、高速モデムを使っていても通信速度があまり速くありません。つまりパイプが細いわけです。そのためデータサイズが大きな画像やソフトを送受信すると時間がかかります。それに応じて、電話代が増えるということはあります。

 なお、ISDN(INSネット64)というデジタル方式の電話回線を使うと、1本で2回線分として使えます。普通は1回線分を使ってインターネットに接続しますが、MPという技術を利用すると同時に2回線分を使って接続することもできます。この場合は、通信速度が2倍になりますが、電話代も2倍かかります。ただしパソコンに、そういう設定を行って、MPに対応したアクセスポイントに接続する必要があります。ですから、気がつかないうちに2倍の料金がかかるといったことはありません。




Q&A一覧へ戻る