NTTが電話料金の固定制を始めたとあったのですが、NTT西日本のホームページを見ても載っていません。あれは本当ですよね。


 NTTの定額制サービス(IP接続サービス)は、東西とも5月11日から始まりました。現在はホームページでも、NTT東日本=http://www.ntt-east.co.jp/teigaku/、NTT西日本=http://www.ntt-west.co.jp/ipnet/ip/で告知されています。  このサービスは、月額4500円で時間制限なくインターネットに接続できるというもの。昨年11月から、東京と大阪の一部地域で実験的に月額8000円で提供されていたのですが、今回、範囲が拡大され料金も下げられました。ただし、このサービスには多くの条件があります。

 利用できるのはISDN回線だけで、一般の電話回線(アナログ回線)では利用できません。現在、利用できる地域は東京23区内と大阪府内の全市だけです。ただし、来年には全国の主要都市でサービスが開始される見込みです。また定額になるのは、インターネット接続のためにNTTから指定された番号にかけた分だけ。ISDNの基本料金と、指定の番号以外へかけた通話料・通信料は別に発生します。さらに、このサービスに対応したプロバイダーを利用し、その接続料も必要です。

 ほかにも現在、NTTから主にインターネット向けの割引サービスとして、夜11時から朝8時まで何時間でも使えるテレホーダイ、月数百円で10円あたりの通話時間を延ばせるタイムプラス、月1200円で最大3000円分または月3000円で最大7500円分の通話ができるiアイプランなどが提供されています。これらを利用する方が安くなるケースもあります。

 さらに最近では、ケーブルテレビ(CATV)によるインターネット接続や、従来の電話回線で高速接続を実現するADSLなど、さまざまなインターネット接続サービスが登場しています。ISDNが通常64キロビット/秒(kbps)という通信速度なのに対して、これらは数百キロビット/秒から数メガビット/秒と通信速度が速く、料金も月4000円から1万円程度です。このほかに、衛星を使うサービスや無線を使うサービスもあります。

 ただし、いずれも地域が限られるとか、新たに機器が必要とか、集合住宅では利用できないことがあるといった条件があります。今後も、新たなインターネット接続サービスが登場したり、サービス範囲が広がったり、どんどん状況が変わっていくでしょう。慎重に検討して、自分にあった接続サービスを利用してください。




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