ペンティアムUとセレロンはどう違うの?


どちらも現在、ウィンドウズ・パソコンで広く使われているCPUです。CPUはパソコンの中に入っている最も重要な部品で、実際に計算をしたり命令を出したりします。そのため、CPUの性能がパソコンの能力に大きく影響します。今はもうひとつ、ペンティアムVというCPUも普及しています。いずれもインテル社が製造しています。

 実は、ペンティアムV、ペンティアムU、セレロンは兄弟のような関係で、CPUの核心部分は基本的に同じものです。この3種類の中では、最初にペンティアムUが登場しました。ペンティアムUは当初、非常に高価でした。そのため、低価格なパソコンにはなかなか採用されませんでした。そこで、一部の機能を削った廉価版としてセレロンが登場しました。例えばセレロンには、2次キャッシュと呼ばれる部品が外されています。2次キャッシュは、CPUに付帯しているデータ記憶部品の一種です。

 次に、ペンティアムUに新機能を付加した改良版としてペンティアムVが登場しました。具体的には、映像や音楽などをスムーズに再生する機能などが強化されています。その結果、(1)ペンティアムV、(2)ペンティアムU、(3)セレロンという順で高性能になっています。

 なお、その後もいろいろな改善が加えられ、現在はセレロンにも少しだけ2次キャッシュが付いています。また、同じCPUであれば、動作速度を表すクロック周波数(MHzという単位で表す)が大きいほど高性能です。

 さて、こうした性能の差が実際の使い勝手にどのくらい影響があるか。実は、ワープロや表計算、電子メールやホームページ閲覧、住所録などでは、ほとんど差が出ません。ただし、格闘ゲームやレーシングゲーム、DVDビデオの再生やビデオ編集など、動きのある画面では性能差を感じることがあります。例えていえば、同じ型の乗用車に1800cc、2000cc、2000ccターボの3種類のエンジンがあっても、普通の道路でその性能差を実感する状況はあまり多くないのと似ています。




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