ノートパソコンを買いたいと思っていますが、訳あって家の電話でインターネットへ接続できません。PCカードを介してPHSで接続を考えています。
PHSを使ってインターネットに接続するための条件は、利用する場所(自宅など)にPHSの電波が安定して届いていること。それと、パソコンとPHS電話機を接続できることです。ノートパソコンなら、PCカードを介して接続できるので大丈夫。PHS電話機と、それをパソコンをつなぐためのPCカードは、PIAFS(ピアフ)という規格に対応したものが必要です。現在、通信速度が32Kbpsのものと64Kbpsのものがありますが、64kbps方が通信速度が速くて快適です。
プロバイダー(インターネット接続の窓口になる会社)の選び方は、PHSで接続するからといって特に変わったことはありません。料金コースは、利用する時間や予算に応じて選びましょう。ただし当然ですが、近所にPIAFSに対応したアクセスポイント(電話をつなぐ先)があるプロバイダーを選んでください。
ひとつ問題なのは、PHSからではウィンドウズ98などに附属しているインターネット接続ウィザード(簡単にプロバイダーへの入会や接続設定ができる機能)を利用できないこと。対応策としては、入会手続きだけは一般の電話回線を使う、あるいは雑誌の広告などを見てプロバイダーを選び、入会資料を送ってもらって郵送などで手続きをするといいでしょう。
入会後、パソコンにインターネット接続の設定を自分で行う必要があります。画面左上の「マイコンピュータ」を開き、その中の「ダイヤルアップネットワーク」を開きます。「新しい接続」をダブルクリックして設定を行ってください。注意点は、必ずPIAFS対応のアクセスポイントの電話番号を入力すること。ユーザーIDやパスワード、SMTPサーバーやPOPサーバーといった項目は通常の設定と同じです。プロバイダーから送られてくる資料に従って入力してください。